日記をみせる




自分の日記を人にみせるのは、恥ずかしい。
たぶん、殆どの人がそう思う。

でもなんかちょっと良いかも、と
思ったことがある。




「良いことがあったら、一言くらいで日記をつけてるの。」

誰と遊び行って楽しかった  とか、
こんなことがあって笑った  とか、
そんなささやかなことを書き留める。

1つ1つを見返しながら、へっへっへと笑う彼女は、とびきり楽しそうに見えた。


器用に、自然に、
ささやかな幸せを見つけ、拾う、彼女の姿をみた。
柔らかい心の有り様に羨ましさを覚えたし、
こんな風に生きれたら、と 強く思ったのもこの時だった。




似たような日々に埋もれてしまうそれを拾っていくのは面倒だ。
別にやらなくても困りゃしない。他人に見せることもない。

ただ、私はその日記と天真爛漫な姿に、きゅっと心を掴まれた。
わしゃわしゃと頭を撫でてあげたくなるような愛おしい気持ちをもらった。


それらは
日記の一部を見せられた者が、揺さぶられ、受けた影響のひとつなのだろう。




残してきたもの以上に、
残したいと思える何か を 見つけられること は尊い。

大切に拾ったものを並べることで、誰かの気持ちを揺さぶることができないか。
少しだけ、期待させてください。




グループ写真展「june」に参加させて頂きます。

2012年の6月にサイトボックスで初めての展示を開かせてもらってから、
3年と少しの時が経ちました。

その間、大学を卒業し、会社に入社し、
今、サラリーウーマン2年目に突入。

決して、充実していない社会人生活というわけではないはずなのに、
学生の頃に比べると、随分と写真を撮らなくなりました。

それでも「6月」と「サイトボックス」の組み合わせは、
自分の中で、一等特別に感じられて、手を、しれっと小さく挙げたのでした。

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私と会ったことのある方も、ない方も、
お時間ありましたら、足を運んでいただければ幸いです。

直接あっておしゃべりしたり、
感想ノートでお会いできれば嬉しいな。